端末代金と通信代金を分離! この夏施行へ!実際どうなるのか?検討してみます。

こんにちは、携帯電話の月額費用を抑える事に何故が昔からこだわるタカタカでございます。

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そんなとある、3月5日に携帯電話の月額費用が大きく変わるかもしれない法案が国会で出されました。その基本内容は携帯電話の「端末代金」と「通信料金」の分離と「2年縛り」「4年縛り」の禁止が盛り込まれております。

政府は電気通信事業法の改正案を閣議決定し今国会での改正法を目指し、今夏み施行予定となっております。

現在の国内主要キャリアである「ドコモ」「au」「ソフトバンク」ともに、とあるプランで契約するとiPhone等の携帯電話を月々安くするってプランが基本になっております。ユーザーにとっては最新端末を半額程度で購入できたり、旧機種を¥100等で手に入れる事ができるかわりに、数年同じキャリアを使用する縛りが発生するのと高額な通倫料金の支払いが生じます。更に、通信量や端末代金を値引く代わりに、2年や4年間の契約を課するいわゆる「縛り」を行いユーザーを囲い込む手法が問題視されているのです。

ユーザーのメリットとデメリットは?

お国が言っている事はまぁもっともなのです。実際のところ現在の契約とセットで端末が安くなるプランは一部の人にはメリットがあります。

メリット:最新のスマホが半額で買える。旧機種なら¥100で購入可能

最新のiPhoneも端末だけ買うとなると¥100,000ちかくするところが2年契約プランなら半額以上の価格になるのです。

例)ドコモ 2年契約 月々サポートで-¥2,457 (端末代¥4,104)

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以前、格安SIMとドコモでiPhoneを購入する場合はどちらがお得か検討しましたが、結論は2年毎に買い換えるならドコモがお得で、2年以上同じiPhoneを使用するなら格安SIMがお得と言う結果になりました。

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2年毎には最新のiPhone/スマホを使いたいって人は今のプランは悪くないのです。ただ、多くの人は最新機種でなくても問題ないと思います。

ただ、そういった人の為に旧機種が¥100 で購入できたりもするので最新にこだわらない人も2年毎に旧機種に換えるという契約のしかたもありだったのです。

デメリット:高額な通信費、数年縛りによる不自由な契約

価格だけで見ると、格安SIMの月額料金と比較するとドコモ等のキャリアの料金は倍以上と高額になります。様々なサービスにより最初の2年はお安くなりますが、2年後は割引が無くなる為、非常に高額になります。なので、2年毎に端末を契約しなおすのが逆にお得になってしまうのです。

更に、一旦契約すると2年間の縛りがある為、たとえサービスに不満が生じても契約解除料金を支払わなくては解約ができないのがデメリットです。

多くの人にとっては、デメリットが大きいとの見解の為、現状の携帯契約のあり方を変える動きになったのかと思います。

「通信料金」「端末代金」の分離によって生じる問題

では、実際にこの夏に法案が施行されて「通信料金」と「端末代金」が「完全分離」になった場合はどうなるのかを考えてみます。

パターン①:通信料金が安くなり、端末代金はそのまま

普通に考えて、端末セット値引きが無くなるならば通信料金を下げてユーザーを取り込む動きがでるかと思われますし、それが政府の望む事です。思惑どおりに行くと、通信料金が安くなって良かったってなります。

ただ、そうなると「高額の端末」を買えるユーザーが半減で済めば良いですが、多くのユーザーが¥100,000 もする端末を購入するとは思えないです。

となると、海外のように、XperiaやGalaxyのミドルモデルやローエンドモデルが投入される可能性が高いです。(今は、ハイスペックモデルしか日本は展開されてないです)

これは、今までの歪な販売手法によりハイスペックを半額の価格で提供できた為に、端末メーカーも日本ではハイエンドモデルのみの展開を行って来たビジネスモデルが変わらざるを得ない状況になると思います。

そして、日本独特のiPhoneシェア50%が崩れてゆく事になります。場合によっては、キャリアがiPhoneを扱えなくなる可能性すらでてくるかと思います。iPhoneの販売ノルマは非常に高いと言われており、割引契約をしないとなると、高額なiPhoneを売る事は非常に厳しいかと思います。

更に、端末の価格が変わらない場合は、キャリアでの端末の販売が激減する為に、端末メーカーが量販店での販売を行う可能性がでてきます。

ヨドバシカメラやビックカメラで、AppleのiPhoneやSamsungのGalaxy、そしてSONYのXperiaが売られる可能性がでてきます。キャリアでセット販売が出来ないと販売チャンネルを増やせざるを得ないですし、キャリアの独占もできないので当然な流れかと思います。

パターン②:通信料金が安くなり、端末の基本価格も安くなる。

キャリアが端末メーカーとの付き合いを変えない場合は、契約セットではなく、端末自体の価格も下げる場合も考えられます。もちろん、誰でも購入できるのではなく、ドコモならドコモユーザーが購入できるって販売手法です。

ただ、この場合はiPhone等はAppleStoreでの価格との差をどう説明するのかが問題になるので、Appleが許してくれるかは微妙なところだと思います。

後は、「完全分離」になるのか?ってのも微妙なところですし、このパターンは無いかなぁと思います。

 

まとめ

多くの会社が混乱する状況になるかと思います。政府の目論見通りにユーザーにメリットがでる結果になるのか?現段階ではまったく見えてこないです。

まったく新しい契約プランをキャリアが出してくるのか?現状の延長線上だとどうしても良いプランが見えてこないですし、端末メーカーの売上が下がるだけの未来が見えてしまいます。

月額料金が安くなり、安価な端末を長期間使用するユーザーが増加する流れが多くなると携帯端末メーカーが日本の市場を重要視しなくなる可能性もでてきますので、各キャリアには何とか打開策を講じて欲しいと考えております。